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個人で行動している上条が水無瀬を狙うのは理にかなっていると言えるかもしれない。
あるいは誘き出した俺や大柴を狙う可能性も少なからずある。
「……くっ……」
「さ、桜庭クン……大丈夫……?」
さっきの爆発により俺も怪我を負っていた。
右胸の少し下辺りから突き刺すような痛みを伴っている。
呼吸をするだけでも少し痛むこの状態でまともに戦えるのかもわからない。
一樹の目論みは予定通りに進んだのだろう。
あの時あそこで爆発を起こす事によって俺たちの戦力を削ぎ落とす、一樹はそこまで計算に入れていたはずだ。
恐らく本人もここまで上手くいくとは思っていなかっただろうが。
しかしそれに簡単に乗っかってしまった俺もまだまだ甘すぎる。
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