六時間目 キュウテン

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「殺して……わ、わた、私を……ころ……して……」 水無瀬が選んだ救いの道。 それは俺の背中にのし掛かる痛みの道。 「わかった」 「だ、ダメだよ!そんなのダメ!」 「……」 引き金にかかる指に少しずつ力が入る。 「待って!待ってよ桜庭クン!」 「……」 躊躇いなどなかった。 これが俺の選んだ道だからだ。 パァン! 引き金を引いて、ブローバックした拳銃から薬莢が飛び出し、床に落ちてコツンと小さな音を立てた。
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