六時間半目 オワリノハジマリ

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「誰が弱者か……誰が強者か……。食われるのは誰で、それを食うのは誰なんでしょうね。くくく……」 暗闇の中に響く笑い声には正気さなんて微塵も感じられない。 そう、高瀬一樹はもうとっくに壊れていた。 ここに来るよりずっと前に。 「楽しみですねぇ」 ーーーー「っ!!」 聞こえた。確かに聞こえた。 もう何度も聞いたから間違えるはずはない。 発砲音、銃の発砲音が響いた。 その音でアタシの中の何かが騒ぐ。 どうしてこの状況で発砲音が響くのか?
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