六時間半目 オワリノハジマリ

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悠路は水無瀬と大柴、二人を守る為に逃げずに戦った。 それこそ命懸けで。 そうやって繋いだ命を簡単に投げ出させはしない。 「私……この先……生き残れる自信……ないよ……」 「泣き言をいくら並べても事態は好転しない。だが無駄に死ぬ事は俺が許さない。貰ったその命を無駄にする事は許さない」 「でも……私は……強くないよ……」 涙を浮かべる大柴。 この先、もし依理紗や一樹が本気で仕掛けてきたら、大柴が一人で立ち向かって勝てる確率はかなり低い。 俺にとってプラスとならない者はすべて切り捨てるべきだ。 確かにそれは間違ってはいない。 事実、一樹がそれをやった。 莉央を仲間に引き入れ、利用するだけ利用して無惨に殺す。
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