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いや……待って……。
もしかしたらこれは絶好の機会なんじゃないのか?
高瀬一樹。
確かに厄介な相手。
だけど彼は今丸腰。
そして銃は持っているはずもない。
保健室に乗り込んで二人を相手にするよりも、一対一となっている彼を殺せる可能性の方が高いんじゃないのか。
彼とは走っても五歩くらい距離がある。
アタシの足がそれほど速いという訳でもないけど、一気に詰め寄れば彼に致命傷を与えられる可能性はあるんじゃないのか。
いや、焦るな。
相手は高瀬一樹、それくらいは想定しているはず。
武器が無いと見せかけてどこかに隠し持っているに違いない。
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