六時間半目 オワリノハジマリ

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ごめんね…… ごめんね…… 全身から力が抜ける。 不思議な事にその時はもう苦しくはなくて、逆にとても心地良い、心が満たされていくようなそんな感覚だった。 ーーーー聞き取り辛く、ほとんど何もわからなかったが確かに、外で誰かが会話をしていたのが聞こえた。 会話を交わしたという事は最低でも二人、すぐ近くにいるという事。 依理紗、一樹、上条の内二人。 「静かになった……」 少しの話し声の後、今度は不気味なまでの静寂に包まれる。 その二人はただ会話を交わしただけで終わったのか、もしかしたら密やかにどちらかが殺されてしまったかもしれない。 抽選者が誰かを殺したならこちらにまで危害を加えるとは考えにくい。
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