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そう自分に言い聞かせて筋肉を硬直させる。
中へと入ってくる人影に向けてその引き金を引いた。
パァン!
乾いた音と共に発射される銃弾。
狙いを定めた銃弾は目にも留まらぬスピードで人影の胸に命中、弾は貫通せずに、撃たれた胸から血が逆流し少量の血が舞う。
撃たれた人影は呻き声一つ上げる事なく崩れ落ちた。
そこに横たわっていたのは女。
髪の長い女。
その顔は大きく目と口を開いたまま、ピクリとも動くことはなかった。
「上条……」
横たわっているのは上条。
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