六時間半目 オワリノハジマリ

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そう自分に言い聞かせて筋肉を硬直させる。 中へと入ってくる人影に向けてその引き金を引いた。 パァン! 乾いた音と共に発射される銃弾。 狙いを定めた銃弾は目にも留まらぬスピードで人影の胸に命中、弾は貫通せずに、撃たれた胸から血が逆流し少量の血が舞う。 撃たれた人影は呻き声一つ上げる事なく崩れ落ちた。 そこに横たわっていたのは女。 髪の長い女。 その顔は大きく目と口を開いたまま、ピクリとも動くことはなかった。 「上条……」 横たわっているのは上条。
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