序章 カンキン

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岸依理紗(きしえりさ)。 あまり誰かと仲良くしている所を見た事がない寡黙な女子。メガネを取ると可愛いらしく、一部の間では妙に人気がある。 「なんや、新顔やな」 他にはメガネをかけた長身細身の整った顔立ちの男、その奥で不機嫌そうな顔をして腕を組む関西弁の男、そしてつまらなさそうにイスに座って頬杖をつく女。 だが俺の興味はそこにいた四人なんかではなく、他の場所へと注がれていた。 それは黒板、そこに書かれている文字にである。 「……」 『この場所に全員が集合し次第開始となる』 チョークで書かれている文字。 その内容はとても理解し難いものであった。 『一周し終えるまで続く』 「これは……」
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