0人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
陽一「おいそこそこ!なにちょっといい雰囲気になってんだよ!」
すかさずに陽一のチャチャ入れがはいる。
楓「べ、別にそ、そんな・・・!」
一瞬で顔を俯かせたが、少し顔には熱が帯びていたように見えた。
ももか「陽一少し大人げないよ?」
ジトーッと、陽一を射抜く目線を向ける。
うぐぐ・・・と、唸る陽一だった。
楓「あ、それで朝礼だっけ?いつ始まるのかな?」
ももか「そういえばそうだね。てか、いつの間にか教室もいっぱいだし」
四人が駄弁っているうちに、クラスの中にはほとんどの生徒が集合していた。
ピンポンパンポーン
『全校生徒の皆さんは、直ちに体育館に集合してください。繰り返します・・・』
ちょうど、教室の内部スピーカーから集合の合図が出た。
聞きつけた生徒はゾロゾロと群れを成して教室から退出していく。
陽一「俺らも行こうぜ。かったるいけどよ」
ももか「まぁまぁそう言いなさんな。ほら、楓行こうよ」
陽一、ももかと続き教室を出る。
楓「稜紀君・・・?どうしたの?」
何か違和感を感じて、少し意識が遠のいていた。
稜紀「い、いや、なんでもない」
ハッ、と我に返り教室を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!