這いよる違和感

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しかし、ただの高校生がこんな事件の一端に首を突っ込むなど危ないにもほどがある。 命がいくつあっても足りない。 陽一「おいおい…。冗談はよしてくれよ。俺まだ、死にたくねぇよ」 完全にお断り状態の陽一が、若干引き気味にももかに言い放った。 ももか「私だって、まだ死にたくないし!」 もう支離滅裂状態である。 楓「まぁでもさ、ももかの言いたいことはわかるよ?このまま犯人捕まらなかったら、遊べないもんね」 この連続殺人事件がいつ収束に向かうかは、誰も知りもしない。 警察だって、総動員しているのにも関わらずニュースによると、まだ犯人の動機も証拠も見つかっていないのだ。 湊市一帯が恐怖に陥れられてるのは間違いないのだった。 稜紀「そうだよな。でも、こんなのは俺たちではどうしようもないのも現実だよ」 落胆して言う。 みんなも理解しているのだ。 自分たちではどうしようもないことだって、この世にはわんさか溢れ返っていることなど。 しかし、それは時に現実として受け入れたくないときもある。 高校生と言う、多感な時期が彼ら彼女らを大人にするのも間違いないのだが。 陽一「んまぁ、気長に待つしかねぇんじゃねぇの?そのうち、警察がどうにかするだろ」 彼もまた切り替えが上手い人間の一人のようだ。 陽一「それより、今何ができるか考えてみるのも面白いかもな」 と、提案したところで一限目のチャイムが学校に中に鳴り響いた。
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