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家から出て学校へ向かう。
しっかりと戸締りをして、家の門を開けた。
門の外には一つの人影が見える。
「おっす、おはようさん」
明るい元気な声が飛ぶ。
「うん、おはよう陽一」
そう呼ばれた男は、へへへと笑った。
二人は朝の挨拶を交わし、学校へと足を運ぶ。
今日は月曜日なので、なかなか足が進まなかった。
「最近物騒だよなー。知ってるか?あの、通り魔か!?みたいなやつ」
陽一が、話を振ってきた。
朝のニュースのことだろう。
「朝のニュースで見た。かなり物騒だな」
この近くで人がひとり死んでいると思っただけでも、気味が悪い。
「まぁ、俺らには関係ないと思うけどな」
ハハハ、と元気よく笑いを飛ばす陽一を横から見る。
「でも用心だけはしたほうがいいぞ。ほら、陽一狙われやすそうだし・・・」
声を低め、意味ありげなことを言う。
「な、なんだよそれー!変なフラグ立てんなよ・・・」
本人は少しばかりビビっていた。
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