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「やったな、アンチョビ君。」
「はい。マッシュルーム様。」
怪物が吐き出した水の中から、オニオンは革製の小袋を持って来て。
「マッシュルーム様。これを…」
マッシュルームは革袋の中を確認する。エメラルド色の宝石が数個入っていた。
「間違いない。奪われた『フロレンスの涙』だな。」
マッシュルームはその中の一つをアンチョビに渡して。
「友情の印に君に上げよう。その銃勇士の剣に埋め込むがいい。」
「えっ!僕にですか?」
「それじゃ、姫様の救出に行くとしょう。」
三人は湖を後にして、村に立ち寄り馬を調達して、チリペッパ国へと向かう。
道中、マッシュルームは聞いてみた。
「何故?君一人で姫様の救出をしょうとしてるのかね?」
「はい。姫様の警護をしていながら、僕の不注意で拐われてしまった事を悔やんでいます。だから…。こんな僕で姫様を無事に救えるのだろうか?」
「過去は気にするな。未来のことは心配するな。」
「何ですか?それ!?」
「いや、賢人の言葉さ。」
†††
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