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窓の空いたところまで行き、中の様子を探る。
中央付近で、椅子に座っているピッツァ姫が見えた。
アンチョビは窓を叩き。 小声で…
「姫様。ひめさま…」
その声でピッツァ姫はこちらへ近寄った。
「あっ!アンチョビ。」
唇に人差し指を当てて。
「しっ、静かにしてください。」
「大丈夫。さっきの騒ぎで見張り番は行ってしまったわ。」
「そうですか?良かった。」
アンチョビは部屋に入ると、ピッツァ姫は抱き付いてくる。
どのくらい、そうしていたのだろう?
「寂しかったんだから、アンチョビ。そなたは又泣いてるの?」
「いいえ、これは目にゴミが入ったのです…姫様も…。」
「うん、わたくしも…」
アンチョビ騎士とピッツァ姫は抱き合い、嬉し涙を流していた。
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