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ハバネロ軍の追撃隊が来ない事を確認して、アンチョビは安堵する。ピッツァ姫に水筒を渡して…
「姫様どうぞ。お腹は空いてませんか?」
「いいぇ、アンチョビ。」
しばらくして、神妙な顔をしたピッツァ姫は抱き付いて。
「ねぇ、アンチョビ。このまま、何処かの国に逃げましょう?わたくし、知らない人の所にお嫁に行きたくない。」(涙)
そう言われたアンチョビはそれもいいかな?と思ったが…
本心をぐっと堪えて、ピッツァ姫の肩を抱き、遠くを見つめて…
「それは駄目です。姫様は王族に生まれた以上、これは宿命ですから…。」
そして、しばらく歩くこと数時間…
クリスピ王国に着いた。
城内に入ると!どう言う訳か?アンチョビは英雄扱いされる。
これは、後でオニオン騎士に聞いた話しだが、怪物退治の立役者は『アンチョビ銃勇士』と村人に言っていたそうである。
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