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バジル丘に来て、二人は仰向けになり、夜空を見上げていた。
「綺麗だね♪」
「そうですね。お城と違って沢山見えます。」
「今日が最後なんだね。アンチョビと星を見るのは…」
「………」
「あんたは何とも思わないの?名前だけで顔も知らない人のところにお嫁に行くことを…わたくしは嫌です。」
「王様の命令ですから、仕方ないと思います。それに噂では優しい王子様と聞いています。」
「わたくしはアンチョビが居ないと寂しくて不安になります。」
アンチョビは身体を起こして、オリオン座を見つめて…
「僕も同じです。…でもそれが運命だと思う事にしています。」
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