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<職員室> ガラッ 「……おはよう、ございます。………転校生の、翡翠です。」 職員室の扉を開けた少女はそう名乗った。 すると一人の教師が少女の前に進み出た。 ヒジカタ「来たな。俺はお前の担任の土方だ。…で、あそこにいるのが副担の原田だ。翡翠狗桜だったな。よろしく。」 クオウ「…よろしく、お願いします。………君はまだ気づかないんだ……」 狗桜、と呼ばれた少女は挨拶を返し、最後にボソリと呟いた。 ヒジカタ「…なんかいったか?」 クオウ「…いえ、何も…」 ヒジカタ「まあいい。…そろそろHRが始まるな。翡翠、行くぞ。」 クオウ「……はい。」 だが土方は気づいてはおらず、狗桜を教室へ案内しにいった。 後ろで狗桜が妖しく笑っているのにも気づかずに… 桜の恨みは末代続く 夜の鬼たち騒ぎ出す 祭だ祭だ復讐だ 桜の花弁が1枚散った 運命<サダメ>の歯車狂い出す 祭だ祭だ制裁だ 桜の恨みは動き出す♪
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