誰か、助けて

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気が付いたら知らない部屋にいた。 真っ暗で何も見えず、ここが何処なのかも分からない。 『……ここ………何処…………??』 僕の呟きはそのまま静かな部屋の中に吸い込まれていった。 寝ころんだままでは埒が明かないので起き上がってみた。 すると、右のポケットの中に何かが入っているのに気が付いた。 ―――お気に入りの赤いクレヨンだ。 僕はそれを自分を勇気づけるために握った。
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