0人が本棚に入れています
本棚に追加
少し歩いてみると、壁らしき物にぶつかり、ドンッという鈍い音が響いた。
『痛…』
いきなりの衝撃に怯んでいると、部屋の外だと思われるところから、
『…ボク、起きた?』
と、僕がぶつかった男性の声がした。
『……起きた』
躊躇いがちにそう答えた。
『あのねぇ…ボクにぶつかられた時に僕のズボンに色が付いちゃったんだよね。
―――だから、』
だから?
悪い予感しかしない。
『―――反省するまで、そこでおとなしくしててね?』
最初のコメントを投稿しよう!