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春───
桜は、満開になっている。春と言ったら桜だよな。
花見は行けなかった。引っ越しなどの作業があったため、行けなかった。
引っ越した先は地元の村と比べ物にらないくらいの大都会。
大学に通い始め2週間が過ぎた。ちなみに大学は医療系の大学。将来は病院で働きたい!!と思っている。
夢をもつことはいいことだ、うん。
2週間も経てば少しは大学生活に慣れてくると思ったが…
正直、講義には慣れない。
─────────
「これで講義を終わります」
やっと2時間目が終わった
それにしても長い。講義が地味に長い。90分も集中できるわけがない。
「俺さ時々…いや、毎回思うんだ…なぜ大学の講義時間は90分なのかを」
「もう大学入って2週間も経ってんだ。いい加減慣れろよな」
普通の答えだな。全く。
今度暇なとき教授に聞いてみるとしよう。
あ、こいつは長澤拓馬(ながさわたくま)
中学校からのつきあいで、顔はなかなかのイケメン。高校の時なんか計8人の女子に告白されたって。このイケメンめっ!!その中の1人と付き合ってたけど半年くらいで別れたんだって。価値観の違いが原因らしい。
付き合うのって難しいよね。
根はいい奴、くだらないことでも嫌々ながらつきあってくれる。親友と言っても過言ではないな。
「とりあえず食堂行こーぜ?」
食堂───
「今日はなに食べよ」
ここの食堂はメニューが豊富だ。しかも安い。
「ん~ど・れ・に・し・よ・っ・かな~」
悩む。まるでテストの問題を解いてるくらいに悩む。
「もうこれでいいだろ」
ピッ
「お前!何押して…これおしるこの食券じゃねーかよ!」
「いいじゃん。甘いもん食うと脳が活性化するぞ。しかもこんなに行列できてるんだし、早く買ったほうがいいだろ?」
「これじゃあ貧乏学生みたいじゃないか…」
覚えとけ拓馬…
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