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駄目だ。見つけられないよ~
どこにいるの久保君!まさか駅の中を迷ってたりはしないよね~
ブーッブーッブーッ
携帯のバイブの音が聞こえた。
カバンから携帯を取り出してみると見知らぬ番号がみえた。
誰からだろう?
知らない番号からかかってくるって結構怖いよね。そう思うのは私だけではないはず。
恐る恐る電話にでる。
「はい、もしもし」
『あ、でた。あのさ──』
この声…だれ?知らない男の声。なにか…一方的に話をしてる。
「あのー…どちらさまでしょう…か…」
『え?俺だよ俺。俺しかいないじゃん』
───!
これってもしかして…俺俺、俺だよって言っておけばなんとかなるっていうあのニュースにもなった俺俺言っておけ詐欺!?
なんで、私の携帯に…、いやその前に普通は俺俺言っておけ詐欺って家の固定電話にかけるものでしょ!?特に高齢者を対象とした!
『~でさ、ちょっと──』
なんだか怖くなってきた…こんなときどうしたらいいの…
と、とりあえず電話を切ろう。
プツッ
電話を切った。
まさか、私にくるなんて…。また電話かかってきたらどうしよう…
警察に行った方がいいのかな。
そうだ、私だって相手の電話番号が履歴に残ってるんだ!
これが証拠になるね。
久保君とも相談してみてから考えよう。
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