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お、思った以上に早く買い物が終わってしまった…。
私が朝の9時に待ち合わせたのが原因だけど。
腕時計を見る。
じゅ、10時48分…
こっちにきて1時間48分しか経ってない…。まだ昼食には早いし、かと言って久保君に「時間がまだあるし、どこか行きたいところある？」なんて聞いたら絶対、
「どこでもいいよ」って返答がくるに違いない。
歩きながら一生懸命考える。
考えながら歩いていると久保君が口を開いた。
「なぁ、まだ時間全然あるんだし、どっか行かない？」
「…っへ、ふぇ？」
「いや、今帰ってもどうせ暇だし」
まままま、まさか久保君から誘ってくるなんて！
きゃー嬉しいー！
「ど、どどこに…い、行っく？」
嬉しさをなんとか抑えるも抑えきれない。
今、どんな顔してるんだろう…
「いやここらへん全然知らないし…どっか行きたいところあったら」
───！
そっか、久保君は地方出身の人だった。ここらへんなんて知らないよね…
私がリードしなきゃ。
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