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再び走り出す。階段を上り最上階に出た。だが廊下の先には白い魚人が教室を探っていた。
どうしようもなかった。屋上に逃げるしかなかった。
屋上に逃げ込むとドアを男三人で押さえた。ドアの向こう側から足音が聴こえる。汗が滴りコンクリートに染み込んだ。
次の瞬間、ドアに重みがかかった。ドアごと三人は吹っ飛ばされた。三人は素早く起き上がり女の子を背後に陣形をとった。
「一人ならやれるか?」
「やってみないと分からないけどやるしかない」
中川は瑠巳に訊いたが瑠巳にもこの事態がどうなるかは分からなかった。
「俺と中川が奴を引き付けるから片原は隙をみて奴の目に矢を射ってくれ」
片原はコクンと頷いた。
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