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屋上から四階へ、四階から三階へと降りようとしたが下から白い魚人が登って来ている最中だった。
白い魚人は四人に気がつきニタッと口端をつり上げる。と同時に瑠巳らは四階の廊下を走り出した。
背後から白い魚人の気配が重々しく感じる。非常階段があるほうへ向かった。角を二つほど曲がる。
だが、目の前の状況にかいた汗が冷々としたものに変わった。
棟が二つに両断されていた。棟と棟の間に隙間が出来ている。
一同は一度立ち止まる。
「中川、片原お前らは飛べるな?」
瑠巳は問いかけ中川と片原は頷いた。
瑠巳は絵里菜を見て不安げな表情になったが一呼吸入れて
「絵里菜俺と飛ぼう」
「いや、私怖い……」
絵里菜は顔を両手で覆った。
そのとき角から白い魚人の顔が見えた。
選択の余地は残されていなかった。瑠巳の合図で四人は飛んだ。瑠巳は絵里菜の手を引いているため少し助走がない様に見えた。
「飛べーっ!!」
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