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瑠巳の足が反対側の棟に乗る。続けて絵里菜の足も着いた。
だが、魚人の足も着く。瑠巳らは途端にたじろいだ。しかし魚人の足元は瞬時崩れ始めた。
絵里菜の元まで崩れ始め四人は奥へ進もうと白い魚人に背を向けた。
誰も気付かなかった。
白い魚人は崩れかけの足場を土台にして飛んだ。
ちょうど浮かび上がった絵里菜の細い足をがっちりと掴む。絵里菜は振り向くと同時に青ざめた。
絵里菜の体は落下する白い魚人にあわせて引きずられていく。
「ーー助けて」
突飛な事態に小声になってしまう。
瑠巳はふと声が聞こえた様な気がして振り向く。そして瑠巳の表情も青ざめた。
落下していく絵里菜がそこにいた。
絵里菜! と叫びあわてて手を伸ばすが既に少女は手の届かぬ場所にいた。
絵里菜の口は確かに助けてと言っていた。
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