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翌日。
天気は快晴。
「花見日和じゃぁぁぁあ!!」
「黙れ」
「断る!!」
「今日も二人は元気ですね。」
僕等は弁当やお茶などを入れたリュックを持ち、花見へと向かって行った。
川を渡り、木のトンネルをぬけると一本の桜の木に辿り着く。
樹齢百年は超えるであろうこの桜。
僕等は毎年此処で花見をしている。
「うわぁ~!今年もスゴく綺麗!」
「嗚呼。綺麗だ」
桜を見上げ、舞い落ちる花びらを掴もうと手を伸ばしてみる。
「二人とも、桜もいいですけど手伝ってくださいよぉ!」
リュックサックからレジャーシートをだし広げる青葉がプク~と頬を膨らませながら僕達に言う。
僕と哀は罰が悪そうに頬を掻き、頷いた。
「じゃぁ…カンパーイ!!」
「「乾杯」」
ジュース缶を高々と持ち上げ音頭を取ると、ゴクリとジュースを一口飲んだ。
「相変わらず美味いな。青葉の作る飯は。」
「有難うございます。」
「本当本当。いいお嫁さんになるよ~。」
唐揚げを頬張りながら冗談を言うと、隣からバキッと何かが折れる音がした。
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