2人の過去

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イ「はいはい」 唇の端をイツキが指で拭ってくれた 美「また…そうやって…」 イ「……え…?」 立ち上がり、その場から逃げるように走り出す いつも、そうだ イツキはいつもはぐらかす… それが…嫌なのに…なのにっ… イ「…なんなんだよ…。」 その声は、町の活気溢れる声に消されていて、私には届かなかった 美「はっ…はっ…カフッ…」 イツキ…傍にきて、でも来ないで 矛盾した想いの先には何があるの?
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