合宿35日目のあの夜

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祐梨はサッカー部マネージャー。 頭はいい方ではないが、 容姿は小柄で細く、 笑うとえくぼと八重歯、 三日月のように潰れる目が 愛らしく男女ともに好かれる 存在であった。 しかし、サッカー部マネージャーは 先生を覗いて女子たったひとり。 昨年までは先輩でもうひとり 居たが、先輩も卒業してしまい、 祐梨はひとりになってしまった。 なぜ新入生が入らないかというと、 そんなに仕事量が多いわけでも ないので、先生が今年は だれひとりとして取らなかったのだ。 祐梨は別にもうなれてはいたが、 やはり三ヶ月間男子の中にたった ひとり女子というのも若干 淋しさはあった。 時間はもう夜の12時半。 布団の中でひとり考え事を していた。
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