―― Day 1 ――

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と、一層その影が暗くなった気がした。 「へっ!?」 気がついたときには、リリコは屈強な男たちに囲まれていた。 皆、黒い衣装で口元まで覆い、眼光だけを鈍く光らせている。 「な、何っ!?」 思わず後ずさると、後ろの男にぶつかる。 「ひゃっ!!」 その男が何事か怒鳴りつけてくるが、現地語なのか聞き取れない。 やばい、やばい、やばいっ…!!! 恐怖で身動き一つできないのに、背筋を冷や汗が伝っていくのが分かった。 目の前の男がグッと距離を詰めて肩を掴んでくる。 「いやっ!やめてっ!!」
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