Second Visit

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「あの日言えなかった誓いを今させてくれ」 アムスタッドは、もう片方の掌をリリコの頬に添えた。 「……生涯、君だけを愛し、君の幸せを願い、わたしのすべてをかけて君を護り抜く」 そっと指先を滑らせる。 「……だからリリー…………」 こぼれ落ちたリリコの涙の雫を愛おしそうに乾いた太い指先が拭う。 そうして、優しく微笑んだ。
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