Second Visit

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「…………結婚しよう」 リリコは言葉もなく、ただ見詰め返した。 はらはらと頬を雫が伝う。 「リリー…………」 低く囁かれた声は、甘く掠れていた。 それでも、震える唇が音を載せられないと、徐々にアムスタッドの太い眉は下がり、困った顔を浮かべた。
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