2811人が本棚に入れています
本棚に追加
「…………リリー?」
リリコは必死で言葉を紡ごうとするも、出てくるのは嗚咽で、くしゃくしゃの顔のままアムスタッドの広い肩に抱きついた。
戸惑いながらもアムスタッドはリリコの背中をそっとさする。
しばらくして呼吸が落ち着くと、リリコはそっと体を離し、そしてようやくアムスタッドの情けない表情に気付いた。
たまらず吹き出すと、勢いよく再び抱きつく。
「何だ」
アムスタッドはおろおろと抱きしめることもできない。
「誓うわ」
「え?」
最初のコメントを投稿しよう!