Separated Days

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行くところもなく重たい足を自室に運ぶしかなかったアムスタッドは、沈痛な溜め息をつき、ベッドに腰掛けたまま頭を抱えた。 これほどまでに、自由にならないこの身を悔やむことはなかった。 何にも縛られていなければ、今この瞬間、あなたの元に飛んでいくのに……。 なぜ君は今この手の中にいない……。 意のままにならない己を呪い、アムスタッドは一人さめざめと泣いた。
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