だから俺は…

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「ったく、毎朝毎朝ごくろうだねぇ~~…もうチョイ静かな朝が俺は欲しいがな…」 ハァ、と一つため息をつきながら頭をボリボリと彼は掻いた。 彼は普段…というより滅多に目覚ましをかける事はなかった。 理由は単純そういう物が必要なく彼は彼が思ったとおりの時間に起きることができた。 それゆえ、彼には目覚ましが不要なものとなっていた。 それならば、隣のドタバタが起きるであろう時間の前に起きれば済む話…そう考えるものも少なからずいるだろう。 もちろん、この少年もそう考えた。そして実行した。 しかし、彼の努力を嘲笑うかのように彼が目覚めると、やはり隣のドタバタが始まってしまう。 そんなことが何十回も続きとうとう彼は諦め、この状態を放置することに決定したのであった。 (せめてもの救いは休日はそんな事がないということかな…) そんなことを心の中で呟きながら彼は部屋を出た。
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