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「俺はちょっと探し物をしに来ただけだ」
本当の事なんて言えるわけがない
「美咲こそどうしたんだよ?」
「学校行こうとしたらあんたが森の中に走って行くから何かと思って後をつけてきたのよ」
「あ~なるほど」
一瞬ストーカーと思ったことは言わないでおこう…
「それで探し物は見つかった?」
「あぁ、あっちまったよ」
「探し物見付けたのに何で残念そうなの?
まぁ良いわ早く降りましょう。本当の警察が来るはよ。」
「わかったよ。てかお前学校は?俺は武藤に休むって言って来たけどお前は大丈夫なのか?」
「大丈夫よ今日学校臨時休校になったってさっき友達からメール来たし」
「そうか、なら大丈夫か」
そんな平和な会話をしながら山を降り始めた
「さっきから誰とメールしてるの?」
美咲はさっきからずっと周りをキョロキョロしながらケータイをいじっていた
「和人くん、君にはまだ女の子ケータイを見るのは早すぎるよ🎵」
「何でいきなり子供扱い!?てか、俺達同じ年だろうが!」
「それでも和人にはまだ早い
(見せるわけにはいかないのよ、このメールは)」
「ん?ごめん最後の方何て言った?」
「何でも無いわよ」
「それなら良いけど
でもお前に子供扱いされるのはけしからん!」
「そこ引っ張るの!?」
「当たり前だ!もう一度言うが俺とお前は!「ピーピーピー!!」って何だ!?」
「!!!!!!!!」
突然美咲のケータイからけたたましいアラームがなり始めた
どちらかと言うとアラームと言うより警告音と言った方がいいかもしれない
「!!!和人走って!!!」
「のわッ!!!」
美咲は俺の手をとって走り出した
「おっおい!!どうしたんだよ美咲!!」
「いいから走って!!」
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