†覚醒†

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しばらく走って俺達は町外れの廃工場の二階の部屋にいた 「はぁはぁはぁ・・・いったい何なんだよ急に走り出したと思えばこんな所につれてきて」 「少し静かにしてて」 「静かにって誰かいるのかよ?」 「お願いだから少し黙ってて」 美咲はそう言うとケータイで誰かに連絡を取り始めた 「こんにちは美咲です。 探知機に反応がありました。 今ですか?町外れの廃工場です。 いえ、友達が一人秋山和人です はい、わかりましたそれではまた連絡します」 「誰と話してたんだ?」 「私の仕事の上司」 「は?何言ってんの美咲お前頭大丈夫か?」 「今から起こること見てたら私が頭おかしいかどうかわかるはよ」 「これからって、何が起こるって「来たわよ」えっ?」 美咲は一階の方を見て呟いた 「来たって何が・・・!!!」 和人は目を疑った。 そこには昨日の夜、和人を襲った巨大サソリがいたのだ 「マジかよ…じゃやっぱりあれは夢じゃなくて現実なのか?」 「そう、昨日和人が見たもの感じたもの全てが現実よ」 美咲は何事もないかのように話し掛けてきた 「美咲お前は何者なんだ?あれはいったい何なんだよ!?」 「今は話してる時間がない。 少し待ってすぐに終わらせるから」 そう言うと美咲はなんのためらいもなく一階に飛び降りた 「美咲!バカ野郎下にはアイツが!」 言ったときにはすでに遅かった、美咲は巨大サソリと向き合うようにして立っていた 「キシャャャャャャ!!」 巨大サソリは美咲対して威嚇と思える声をあげた 「スコーピオン一匹か。キングはいないようね」 「スコーピオン?・・・てっ!美咲何やってんだ!早く逃げろ!」 「和人黙っててごめんなさい。 見てなさいこれが私の仕事よ」 美咲はスコーピオン?に向かって走り出した 「キシャャャャャャ!!」 それに合わせてスコーピオンも美咲に突撃していった 「美咲ッ!・・・ぇ・・・」 次の瞬間和人は言葉を失った
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