入学おめでとう

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『へぇ、あーちゃん茶道部入るかもなんだぁ。良いじゃん入りなよ~。何が嫌なの~?』 「…あのね、あの部紹介でステージに登った男子の先輩がちょっと…。」 諒ちゃんの毒舌などノイズキャンセルでまるで聞こえていないように話を進める陽ちゃんに今の不安を伝えると 『「あ、若様の事?」』 と早速双子の技が光りました。さすがは双子ですね。息がピッタリです。 「二人共知ってるの?あの先輩のこと。」 『知ってるも何も有名人だよ、この学校で若様は~。1年生のほとんどはもう知ってると思うけど?』 「陽の情報網を使うまでもないでしょ。知らないのは亀並に情報が遅いあさか位じゃない?」 亀…。 いや、それよりも…。 今諒ちゃんが言った、陽ちゃんの情報網とは、先程紹介した通り自由気ままな陽ちゃんは風の様に色んな所に赴く人なので、ほとんどの人が知らないようなあーんな事やこーんな事まで色んな情報を持ってるのです。 むしろ動かなくても何故か知ってるという不思議な現象も多々起きるという位…。時々「この人、実はアンテナがどこかに生えていて光で繋がってるのでは…。」と思ってしまうほどです。 まぁ陽ちゃんの情報網は見くびるなかれということです。
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