最悪な日?

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  「あっ、そうなんです!じゃ、じゃあ‥!」 俺はもう一度、軽く頭を下げて、走って体育館に向かった。 ―説明会終了後 「裕也~!お前なんで遅刻したんだよ」 「寝坊」 「は!?おいおい昼だぞ。寝坊はねーだろ」 「誰かさんが超くだらないことで、朝まで電話してきたんだろうが!!」 「‥‥ははは、人のせいにしちゃダメじゃないかな裕也くん」 そう言ってケラケラ笑うこいつは、家が近所で幼いころからの友達、 マツヤマ リュウタロウ 松山 竜太郎。竜って呼んでる。 中学卒業と共にベタ惚れだった彼女にフラれ、高校での出会いに期待してるらしい。基本ふざけてばっかでうるさいけど、なんだかんだ頼れるいいやつ。 「入学前からツイてないな」 そんな竜の一言に、数時間前の出来事を思い出した。 「‥いや、そんなことないかも」 「え?」 「綺麗な先輩と会った」 この時から俺は、入学式が楽しみで仕方がなかった。  
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