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……離れてしまっても、また会えると信じて……
暑い中、掃き掃除を藤堂隊長に頼まれてせっせと竹箒で掃いていた。
あまり落ち葉のない地面にしなくて良いだろうと思った矢先。
「お帰りなさい」
「おう」
副長と局長が苦虫を噛み潰したような顔をして帰って来た。
勿論、その後ろに歩がいると思って、二人がいなくなった後も門の横で待っていた。
歩くのが遅く、遅れて来てるんじゃないかと思って。
だけど、何時までたっても空白のままで。
迷子になってるんじゃないかと心配になり、門の前に立って、周りを見渡すが。
歩がいない…その事実を突き付けられた感じがして、門の前にしゃがみこんだ。
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