プロローグ

2/9
前へ
/250ページ
次へ
その日、授業中に誰もいない廊下であるいてた僕は、明らかにこの学校の生徒じゃない女の子を見つけた。   女の子は手元の紙を見ながら、階段の踊り場でおろおろとしてた。  と、女の子は僕を見つけたらしく、ショートカットの髪を揺らしながら僕に近づいてくる。 「この学校の、生徒さんです、か?」  女の子は、吐き出すように言った。 「あ………うん。そうだけど?」  彼女は身長が小さいせいなのか僕を必死で見上げてる。
/250ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加