プロローグ

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「お母さん、どこ?」 「へ?」  お母さん? 「ちょっと待って、お母さんって………誰?」 「お母さん。この学校の先生」 「あっ、そう言うことか」 「どこ?」 「って、言われてもなぁ…………とりあえず、お母さんの名前、教えてもらえる?」 「お母さんの名前は、小鳥遊理奈〔タカナシリナ〕………私は、遊理〔ユリ〕」 「小鳥遊………ああ、それなら僕のクラス担任だよ」 「本当?」  小鳥遊さんは首をかしげた。 「うん」 「どこにいるの?」 「う~ん。今授業中だしなぁ………………一応、見当はつくけど」 「どこ?」 「一緒に行ってみる?」 「うん」
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