プロローグ

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 以前、先生本人から聞いた話、先生は家が遠く、仕事が家じゃ集中して出来ないなどの理由から、学校から事実上使っていない教室を貰ってる。 ………それが、三階第四倉庫。  基本的に小鳥遊先生は授業がなければ、ここに居る。 「失礼します」  軽くノックをして扉を開ける。 「ん? 誰だ?」  倉庫の中は倉庫らしく暗く、奥にある机の上に置いてあるライトの光だけで部屋を照らしてる。 「榊原です」 「ああ、君か………どうした? 今は授業中だぞ?それと退学届けでも出しに来たのか?」 「違いますよ。なんで退学届けなんですか?」 「授業中にどうどうと担任の前に出てきたら、それしかないのでは?」 「えっと、それは………」  授業中に寝てしまって、気がつけばその次の授業の時間になってた………と説明すると、 「授業中に寝てたのは感心出来ないが………なぜここに?」 「お母さん」
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