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「ちょっとー、二人ともやまちゃんから離れてーっ!」
俺は可愛らしい三人に悶えたい衝動を抑え、やまちゃんを今度はヒロの前に連れて行った。
「・・・なに?」
ヒロは人見知りだからなー・・・
「俺、アンタ知ってる!『金狼』だろ!?憧れなんだ!」
俺がどうやってヒロにやまちゃんを紹介しようかと悩んでいると、やまちゃんは目をキラキラさせながらそう言った。
ありゃー?やまちゃん、浮気ー?まあ、これでヒロはやまちゃんに惹かれるんだよねー、
案の定、数分もするとヒロはやまちゃんにべったりで、双子とみーちゃんとやまちゃんを取り合っていた。
「ねー、愁ちゃんはやまちゃんと話さないの~?」
「・・・・」
ひぃいいいいいいっ・・・!?すっごい睨まれたんだけど~っ!
「沖田。この書類を今日中に仕上げてください」
なにが愁ちゃんの癪に触れたのか、俺の机の上には書類山、山、山。
「愁ちゃんの鬼ーっ!」
「あれを連れてきたのは誰ですか?」
「・・・わかりました、」
みーちゃん達に囲まれて、俺に助けを求めているやまちゃんを横目に俺は黙々と書類を片付けた。
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