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「終わったぁああ・・・」
すべての書類を終わらせ、顔を上げると生徒会室にはすでに誰もいなかった。
酷い・・・、みんなどこ行ったのー?
フラフラと立ち上がり、悲しい気持になりながらも俺は覚束ない足取りで寮に帰る道を歩いた。
「眠いー・・・」
「フラフラしながら歩いたら危ないよ?」
「っ・・・!?」
すると、いきなり後ろから抱きついてきた奴に焦った俺は数秒動けない程度の力で足に蹴りを入れた。
「こんな真っ暗なのに一人じゃ危ないよ?」
「・・・大丈夫だから離してよーっ!委員長ー」
結構強く蹴ったつもりなのに効いて無かったのか、不審者・・・委員長は普通に立っていて俺にそう言った。
「僕も寮に帰るし、一緒に帰ろうよ」
委員長はそう言うと、有無を言わさず俺の手を引いて歩き出した。
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