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「ふぁあっ・・・」
夜遅くまでパソコンをいじって、セキュリティを強化していた俺は欠伸をしながら生徒会室に向かっていた。
「おーはーよー・・・」
ノロノロと部屋に入ると、輪ゴムが額に向かって飛んできた。
「・・・ったぁ!?なにすんのさ~、みーちゃん!」
俺は額をさすりながら、輪ゴムを飛ばした張本人で会長席に座っている、桝田 禊ことみーちゃんに言った。
「遅刻だ馬鹿」
「や~、昨日頑張りすぎちゃってさ~」
俺が笑いながら椅子に座ると、隣に座っている鳳 愁こと、 愁ちゃんが呆れた目で見ていた。
「なーにっ?愁ちゃん~?」
俺はヘラヘラと笑いながらわざと愁ちゃんに近付いた。
「何もないですから、早く仕事してください」
愁ちゃんは冷めた目で俺を見るとバッサリとそう言い捨て、また机に向かい仕事を始めた。
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