半妖暗黒武術会、開催!

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ボコボコ 美鈴の言った通り、ドーム状の闇は更に変化する。ボコボコと波打ち、やがて…… ドパァッ! 文『触手だー!闇で出来た黒く煌めく若干滑りの有りそうな触手が、これから幼気な半夜雀の少女を襲おうと言うのかー!?』ハァハァ 紅『落ち着け変態天狗!』メイリンキーック 文『ップデュルァ!?』 美久(実況席が煩い……) ズズ……ゴッ! 文の言葉の通り、無数の闇触手は一斉に美久へと襲いかかる。 美久「視界封じは通じない。それなら、純粋なる『声』で攻める!」スゥ 山彦『アンプリファイエコー』 紅『ツッ……これは……妖力によって実体化された声を弾幕にして反響させているのでしょうか?音波による全方位攻撃で、触手は壊滅状態です!』 美久(これ位で良いかな……後は……) 美久は瑠亜が「居るはず」の舞台中央に狙いを定めた。 鷹符『イルスタードダイブ』 定めた目標に向かって、一気に急降下! ズッ 闇が晴れ、視界に目標物が……映らなかった。 美久「え!?」ストッ 着地の刹那、 ドスッ と首筋に何かが突き立てられた。 瑠亜「チェックメイト、だよ?」 美久「闇は如何様にしても捉えがたいし、捕えがたいわね。……降参よ。」 紅『一回戦第三試合、小泉美久vs小泉瑠亜、勝者、小泉瑠亜!』
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