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英奈(……もう少し、もう少し近付いて来て……)
ゴボッ……
英奈(来た!)
此処で……
「波」を操る!
『幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)』
ズガガガガ……!
大「な!?」
文『水の「波」による全方位攻撃ぃ!』
紅『成る程、彼女の母の能力は、「狂気」ではなく「波長」が本質。あらゆる物の波長を繰るそれならば、波の無い水を波立たせる事は造作もない訳ですね。』
大(クッ、一旦離れて……!)ガッ
英奈(逃がさない!)
大の足を掴み、引寄せる。
そして、大の首筋に口付けをする。
大「ゴボボ!?」ジタバタ
文『やや!?恐らく、大妖精よろしく水に適する身体構造に変化しているであろう東條選手が、まるで溺れたかのように苦しんでいる!一体どういう事だ!?』
紅『魚だって、エラから直接空気を送り込まれたら溺れるようです。水に適する大妖精は、エラと同じような器官を首筋辺りに作ると聞きました。』
文『成る程、小泉選手は、その器官に息を送り込んだのですね?』
紅『おそらくは。』
英奈(ビンゴ、流石はお二人ね。)
藻掻き苦しむ大の足を掴んだまま、おもむろに回転を始める。
グルン、グルン、と徐々に回転の速度は速くなる。
回転が最高速に達した所で、投げ飛ばす。
ジャイアントスイングだ。
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