希望に満ちた面霊気

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キール「……暗いな。」 英奈「照明は全部間接照明、しかも時代錯誤も甚だしく蝋燭と来れば、ねぇ。」 ?「初めていらっしゃったお客様は皆様そうおっしゃいますよ。」 キール「貴方は……」 小鈴「初めまして、此処『鈴奈庵』の店長、本居小鈴です。」 キール「あ、すみません。俺達は……」 小鈴「承知していますよ。小泉さんの長女と嫡男でしょう?」 英奈「父はよく此処に?」 小鈴「数少ない常連のお一人です。本日はどういった御用で?」 英奈「妖怪の、絵図が付いた資料が欲しいと。」 小鈴「ふむ、承りました。少々お待ちを。」タタタタ…… 小鈴さんは奥に引っ込んで行った。 英奈「それにしても、凄く古そうな本もあるね。」 キール「確かにな。ざっと見てもかなり古いもんがある。それに……」 あの店長は、能力者だ。成る程、この店も元々は幻想郷(あっち)の物か。 英奈「商売が成り立ってる理由がわかったわね。」 キール「成り立ってるってか、紫さんが成り立たせてるんじゃね?」 英奈「確かに……」 小鈴「お待たせ致しましたー。」 お、丁度来たか。
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