希望に満ちた面霊気

5/12
前へ
/78ページ
次へ
料金を払い、その後直ぐに店を後にする。 英奈「さ、早く帰ろうか。」 キール「あぁ。」 と、此処で俺は少し顔をしかめた。 キール「……」 英奈「……誰か、いえ、何か居るわね。」 ?「待て待て、そう慌てるな。こんな街中じゃ、戦えんわい。」 声のした方に振り向く。其処に居たのは、 マミ「に、してもお主等は鋭いのう。化けてはおらんが、妖気はかなり消しとったんじゃがなぁ。」 キール「佐渡の二ツ岩……俺達に何か御用ですか?」 マミ「なぁに、行くか行かぬかはお主等の自由、只の情報提供じゃ。」 英奈「情報……?」 マミ「今宵の丑三つ時、駅前の大通り……其処に何かあるかもしれんなぁ。」 キール「何かって何……」 言い切る前に、風がごぅっと吹き荒れた。 キール「クッ」 英奈「ツッ」 風圧に目を押さえ、次に目を開けた時には…… キール「居ない、か。」 英奈「うーん、何だったんだろう?」 キール「さぁな。ま、取り敢えず帰ろうぜ。」 英奈「うん。」 ~近くのビルの屋上 マミ「さぁて、どうなるかのう?」
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加