希望に満ちた面霊気

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キール「ふぅ、家を抜け出すのに時間がかかっちまったが、何とか丑三つ時を少し過ぎた位に駅前に着いたな……」 姉さんは寝ちまったが……まぁ、「何か」の正体によっちゃ逃げりゃ良いだけだし、大丈夫だろう。 そうして、地上に降り立った俺が見たのは…… キール「ッ!?」 まるで生気の無い、能面の様な物を顔に付けた、通りを歩いていたであろう人々。この時間でも車もかなり通るが、運転手達も車を停め、同様の状態になっている。 彼らはある一点に視線を集めている。その先には、謎の妖怪と、博麗霊夢、聖白蓮、そして豊聡耳神子。何とこの三人を同時に相手にしながら、謎の妖怪は優位に立っている。……が、よく見ると実際に本気を出しているのは霊夢さんだけのようだ。 キール(しかも所謂「異変モード」じゃないな。) 花の異変や、天子さんの異変の時のような「お祭りモード」、この場合は霊夢さんでも無敗では無いらしい。 ?「これで終わりだ!憂符『杞人地を憂う』!」 謎の妖怪はカードを宣言し、地から大量の妖気と面が三人の下方から沸き上がった。 霊「な、そんな……www」 やられそうなのに笑ってる……? 神子「うわー(棒)」 聖「なんて事でしょうー(棒)」 ……何も言うまい。
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