希望に満ちた面霊気

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?「……」グッ、グッ……グッ! 三人が地に墜ちたのを見て、謎の妖怪は三連ガッツポーズ(無表情)をする。遠目からの観察では気付くのに時間がかかったが、奴本人は無表情で、顔に能面を付ける事で感情を表現しているようだ。 ?「やったー、勝ったぞー♪」 ガッツポーズの少し後、面が火男に切り替わりそんな事を言う。上機嫌なのか? ?「あ、取り敢えず現場を元に戻さないと。」 ん?元に戻すのか?異変を完遂したのに?何か不審だな。此処で俺は謎の妖怪に飛翔で近づいた。 ?「うわ!ビックリした。」 ビクッ あれは、大飛出、だったか? ?「な、何だ貴様は、あ、新手の宗教家か……?」 面は猿。迫力は無い。どうやら困惑しているらしい。 キール「名乗らせる前に名乗ったらどうだ?」 ?「怖い、この人怖いよぅ……」 面は猿のまま。本当に霊夢さん達を倒したのと同じ奴なのか、見ていたのに疑わしくなる。 ?「えぇと……」スッ 面を手動で猿から小面、所謂オカメに切り替える。 こころ「我が名は秦こころ。」 あ、落ち着き払ったな。アレが真顔か。 こころ「全ての感情を司る面霊気。」 キール「感情を司るだって?やっぱりコレはお前の仕業なのか?」 こころ「そうです……でも、私だってやりたくは無かった。」 老婆の面、何処か悲しげだな。 キール「どういうことだ?」
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